レポート「2012タイ伝統医療博物館②」by 石垣桃子

(レポート①のつづき)

④タイ伝統医療の知識の部屋

この部屋は色々と不思議な図がたくさんありました。

サムンプライ、生まれてから死ぬまでの図、生年月日から体の属性(火・水・風・土)を割り出す円形の図がありました。

その他にも色々な図がありすべてを理解するにはタイの人でもとても長い時間がかかるそうです。

⑤タイ伝統医療マッサージの部屋

タイ伝統医療の壁画

ユーファイ、タイマッサージ、ヤンカーン、トークセン、ハーブサウナ、サムンプライ、バイ・シーウィー、ハーブ栽培(タマリンド、プライ、ざくろ、マンゴーなど)、バイラーン、せんじ薬、天上界と下界などが描かれていました。

タイマッサージのセンの壁画、代表的なサムンプライ、王室マッサージと民間のマッサージの比較模型もありました。

⑥タイ料理の部屋 priority51 \

タイ各地の料理と伝統薬についての展示がしてあります。

ウサギの形をしたココナッツ削り器はウサギの上に座ってココナッツを削るそうです。

こんな所にも遊びこころがあります。

薬草をつぶす石棒と石板は重く、男性でも片手では持ち上げられないのではないかと思うほどです。

木で出来た丸薬を作るための装置は薬草をいれ、転がして丸薬にします。

⑦サムンプライの部屋

サムンプライは薬草だけでなく貝殻、動物の甲羅・骨・角・羽、などからも作られます。

鹿の角や亀の甲羅も使われるみたいです。

丸薬を作る金属性の装置や鶏の形をした分銅もありました。

最近のタイでは薬のパッケージに開発者の顔写真を使うことがポピュラーです。

タイではせんじ薬を煮出すときに蓋に使用する葉にさすおまじないの棒があります。

棒の頂点がそれぞれ意味をお持ち、3点の頂点はブッタ・その教え・人間を意味し、4点は火・水・土・風、5点はナモプタヤ6人の仏を意味しています。多頂点は長い祈りがこめられています。

タイの人々が信じている悪いピー(霊)が入らない様、薬を煎じる時からさしておきます。

最後に、建物には空中庭園がありそこには黒檀の木が植えられていました。

使い方で毒にも、役に立つ薬にもなる木で、サムンプライを扱う者の戒めの為に植えてあるそうです。

とにかく奥が深くて面白いタイの伝統医療博物館でした。

タイの人々のユーモアとサバーイ(心地よく、気持ちいい)の精神が感じられて、楽しみながら伝統医療にふれることが出来ました。 ; \lsd

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